福岡大学は2019年3月29日、医学部医学科の不正入試問題を受け、2018年度(平成30年度)と2017年度(平成29年度)の受験生に10万円を支払うと発表した。不利益を受けたと想定される受験生への追加入学措置は実施しない。

福岡大学の医学部医学科入試では、現役・浪人(浪人年数、受験歴)の属性により一律に点数に差異を設ける取扱いがあったとして、文部科学省が不適切な事案だと指摘。内容を検証するため、福岡大学が2018年12月に調査委員会を設置し、2019年3月26日付の報告書提出を受け、対応を決定した。

報告書では、現役・浪人という属性で一律に点差を設ける取扱いに対して、「不適切といわざるを得ないものと考える」と明記。不適切性の程度については、「追加入学の措置をとることまで要求されるものではないと考える」と述べている。

報告書を受け、福岡大学では2018年度と2017年度医学部医学科の一般入試(系統別日程)二次選考とA方式推薦入試を受けた受験生全員(同大医学部医学科への入学者を除く)に対し、不適切な入学試験を受けざるを得なかったことへの慰謝料ならびに入学検定料の返還を合わせて、1人あたり10万円を支払うことを決めた。支払方法などの詳細は後日、福岡大学のWebサイトから公表する。

一方、報告書の提言に鑑み、追加入学の措置はとらない。2019年度入試については、高校卒後年数による一律的な取扱いの差異を排して実施したという。

《奥山直美》